The Songlines - 渋谷で働くCFOブログ

CFOという業務を通じて出会ったものを、風の向くまま、気の向くままに残していきます

キャリアのVSOP

今年は9月29日が日曜日ということで、2日前の今日、会社の同僚・スタッフが誕生日のサプライズプレゼントや誕生日祝いのメッセージを寄せ書きして贈ってくれました!

本当にありがとうございます! めっちゃ嬉しいです!!

 

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以下は、弊社のイノベーションセンター発のプロダクト、「Plannah」を利用したデジタル寄せ書き(!) 貯まった写真をスマートに整理してくれる、イベントの時に同じ会場にいる人たちで瞬時に写真をシェアできる、などの使い方のほかにも、こんな使い方があるとは・・・あらためて「Plannah」の素晴らしさを実感!

↓みなさんも是非ダウンロードして使ってみてください!↓

https://itunes.apple.com/jp/app/plannah-puranna-mei-rino-xiangi/id677962716

 

 

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さて、9月29日になると、いよいよ40代に突入です。

論語で言う「不惑」という言葉は非常に有名ですね。

 

「吾十有五にして学に志し(志学)、三十にして立ち(而立)、四十にして惑わず(不惑)、五十にして天命を知る(知命)。六十にして耳順(したが)い(耳順)、七十にして心の欲する所に従いて矩(のり)を踰(こ)えず(従心)」

 

ただ、僕は論語を残した孔子のように聖人君子ではないので、「40歳にしてどんな問題が起きても心に迷いが無くなった」という状態はほど遠いです。

 

そんな僕ですが、40代を迎えるにあたって、改めてかみしめたいと思っている言葉があります。それは、

 

「キャリアのVSOP」

 

です。

 

これは、むかし伊藤忠商事の方と会食をさせて頂いた際に伺った話だったと思いますが、社会人として、各年代でどのようなキャリアを積んでいくべきかをブランデーの等級である「VSOP」にひっかけて、表現しています。

 

曰く、

 

「20代はVitality(バイタリティ)」

・・・20代はがむしゃらに働き、多彩な仕事や同僚、世界に触れ、色々な事を経験しなさい。「自分にはこれが向いているはず」という思い込みや、「興味が無いから手をつけない」という考えは捨てること。

 

「30代はSpeciality(スペシャリティ)」

・・・30代は20代で触れた様々な経験の中から、自分を最も活かせる分野を絞り、その分野で専門性を高め、自分が何者なのかを明確にすること。

 

「40代はOriginality(オリジナリティ)」

・・・40代になったら、専門性だけではなく、常に自分らしさを追求する。専門的な知識に基づくアウトプットだけでなく、自分ならではの経験や思考回路に立脚した、他人には出来ないアウトプットを行い、自ら何かを生み出していくこと。

 

「50代はPersonality(パーソナリティ)」

・・・50代になったら、最後は人間力の勝負。「あの人と仕事がしたい」「あの人の会社で働きたい」と思ってもらえるような人格を身に着けること。

 

だそうです。

 

各年代に求められていることには、連続性があるわけではなく、それぞれの年代の間には断層がある気がします。

ずっとVitalityだけで生きていても、いつまでたってもSpecialityは身につかないですし、Specialityを究めてもそれがすなわちOriginalityになるわけではない。

 

この断層をいかに飛び越えるかがキーポイントです。

 

よくありがちなパターンとしては、「Vitality」だけで働き続けた結果、年齢を重ねると同時に体力的にきつくなってきたり、結婚や出産などを機に自分でコントロールできる時間が減ってしまい、キャリアも頭打ちになってしまうパターン。

 

「Speciality」を身に付けた結果、社内で身に付けるべき事が無くなったと錯覚すると同時に他社で新たな「Speciality」を身に付けようと転職してしまい、結果として

専門的な知識に基づくアウトプットしか出来ず、「自分らしさ」を見失ってしまうパターン。

 

などなど。

 

さて、僕は30代のうちに「Speciality」を身に付け終えただろうか?

40代になって「Originality」を身に付けられるだろうか?

 

10年後、50代を迎えるときには、「あの人のもとで働きたい!」と言ってもらえるよう、これからも精進していきたいと思います。