The Songlines - 渋谷で働くCFOブログ

CFOという業務を通じて出会ったものを、風の向くまま、気の向くままに残していきます

ノハナ、AppStore1位獲得の縁の下のお話し

今日は毎月恒例の月例会が開催されました。

 ※「月例会」については7月4日のエントリ参照

  http://ogino.blog.mixi.co.jp/entry/2013/07/04/085030

 

まず最初に月例会発表の候補となったプロジェクトや取り組みが発表され、その中から3本のプロジェクトが賞賛プロジェクトとして全社員の前で称えられる、という流れで行われましたが、7月度に候補となったプロジェクトは17本!

1営業日に1つのプロジェクトが産み出されているスピード感ですね。

スタッフのみなさん、本当にお疲れ様でした!

 

さて、これだけ高い熱量の中で取り上げられた3本の賞賛プロジェクトはいずれも素晴らしい発表内容でしたが、今回のエントリーではその中でも「ノハナ」プロジェクトについて取り上げたいと思います。

 

前回のエントリでも記載した通り、ノハナは日テレ系「人生が変わる1分間の深イイ話」の中で取り上げられ、そのオンエアーと同時にダウンロードが急増、見事AppStore無料ランキング総合1位になりました。

 

今日の月例会では、放送前後でどのような対策を行い、どのような対応に追われたかについて、そのノウハウを含めて社内共有がありましたが、その中でも特に今回のブログに取り上げたいと思ったノハナチームが実施した対策は、「CS(カスタマーサポート)体制の構築」です。

 

もちろん、サーバーの負荷対策やフォトブック生産体制の強化等、サービス面で様々な取り組みをしているわけですが、カスタマーサポートに関して必要なタイミングで必要な分だけサポートが貰えるというのは、社内ベンチャーならではの強みですね。

 

そして何より、CS部門のスタッフが、突発的かつ高負荷なユーザーからの問い合わせに対してもスピード感をもって的確に対応し、あたかもクラウドサービスのように対応してくれている事が、なによりもユーザーにサービスを届ける会社としての大きな財産です。

なお、ユーザーからの問い合わせを受けて対応するパッシブサポートだけでなく、アクティブサポート(※)も以下のアカウントで実施しています。

https://twitter.com/nohana_jp

 

(※)アクティブサポート:疑問や不安、不満を抱えているユーザーをソーシャルメディア上で発見し、自ら能動的に直接語りかける事で問題解決を図るサポート手法

 

 

ちなみに、放送日直後から昨日までのトラフィックは、以下のグラフの通りです。

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これだけ大量のダウンロードが瞬間風速として発生した際でも、それを支え切るカスタマーサポート部門。

 

ミクシィが永久変革を掲げて様々な新規事業を取り組む上で、非常に心強い縁の下の力持ちです!

 

 

ノハナ、AppStore総合1位に!

さきほど、日テレ系「人生が変わる1分間の深イイ話」の中の「巷で話題の携帯アプリ一挙紹介SP第2弾!」にて、無料フォトブックアプリ「ノハナ」が紹介され、その直後からダウンロードが急増!

AppStore無料ランキング総合1位になりました!!

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まだ利用した事のない方は、是非ともダウンロードしてみてください!


ノハナは、毎月一冊、無料でフォトブックがもらえるアプリです。

【市場動向調査レポート】掲載サイトまとめ

市場動向の調査や事業戦略の立案に役立ちそうなサイトをまとめました。

※社内プログラムの一環で事業戦略を立案する際に参加メンバーが参考にしたサイトのまとめです。

 

■インターネット業界全般

矢野経済研究所 最新市場調査レポートサマリー

http://www.yanoict.com/yzreport/

MM総研 自主調査

http://www.m2ri.jp/newsreleases/top.php 

ICT総研 スマートデバイスレポート

http://www.ictr.co.jp/report/smart.html

ICT総研 通信サービスレポート

http://www.ictr.co.jp/report/comm.html 

NTTデータ経営研究所 経営研レポート

http://www.keieiken.co.jp/monthly/

WEBマーケティング研究会 インターネット業界の最新市場予測

http://www.webdbm.jp/category/column2012-2/

 

■インターネット広告市場

電通 日本の広告費

http://www.dentsu.co.jp/books/ad_cost/index.html

博報堂 メディア定点調査

http://www.media-kankyo.jp/#history-tab02

ADK 自主調査

http://www.adk.jp/html/news/2013/

 

■モバイルコンテンツ市場

モバイルコンテンツフォーラム 統計データ

http://www.mcf.or.jp/releasedata/index.html

 

 ■その他

ニールセン 自主調査

http://www.netratings.co.jp/news_release/

ビデオリサーチインタラクティブ 予備調査

http://www.videoi.co.jp/release/

IMJ GROUP 自主調査

http://www.imjp.co.jp/press/release/

 

■官公庁関係

総務省 情報通信白書

http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ 

総務省 通信利用動向調査

http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html

経済産業省 電子商取引実態調査

http://www.meti.go.jp/policy/it_policy/statistics/outlook/ie_outlook.htm

国土交通省 国土交通白書

http://www.mlit.go.jp/statistics/file000004.html

警察庁 統計データ

http://www.npa.go.jp/cyber/statics/

  

 

■書籍

野村総合研究所 ITナビゲーター2013

http://www.nri.co.jp/opinion/book/o_book107.html

ITナビゲーター 2013年版

ITナビゲーター 2013年版

 

インプレス スマートフォン利用動向調査報告書2013

https://r.impressrd.jp/iil/smartphone2013

スマートフォン/ケータイ利用動向調査2013データ集 [個人利用キャリア端末編] (CD+冊子) (新産業調査レポートシリーズ)

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育成プログラム、第四回目のテーマは 「あなたがミクシィの社長なら」

育成プログラムを始めて、はや一ヶ月。

僕がメンターを務めるパートは今回で最後です。

さて、今回のテーマは以下の通りです。

 

【テーマ】

あなたがミクシィの役員なら、将来のミクシィのあるべき姿をどう描き、どのような打ち手を実行しますか?

 

 

【参考】

プログラムに参加したメンバーは、今回の資料作成に際して、非常に広い視野で多くの一次データを収集し、それらの情報を読み解きながら環境分析を行っていました。

せっかくなので、全参加メンバーの資料に掲載されていたデータの元データを一覧表にしてみました。

次回ブログにて「一次データ掲載サイトまとめ」をアップするので、こちらもお楽しみに!

 

 

【総括】

第一回目、第二回目では自社内において発生した問題に対する課題設定や解決策をテーマに取り上げ、第三回目では他社の経営課題に対する課題設定や解決策をテーマに取り上げましたが、最終回ということで、自社の経営課題がテーマでした。

今までのエントリで、「影響範囲」「一次データ」「マインド」というキーワードを使ってきましたが、最後の総括ということで、最も大切にしたい「マインド」について書きたいと思います。

 

今回、プログラム参加者には業務時間外で課題に取り組んでもらいました。

当然、日常業務がひっ迫している中なので、さらに業務時間外に時間をねん出し、業務で疲れた頭のスイッチを切り替えて高い視座、広い視野で課題に取り組むのは大変だったと思います。

でも、もしあなたが明日から上場会社の経営者になったとしたらどうでしょう?

毎日朝から夜まで隙間なく埋まるスケジュール、膨大な量の決裁、一日数百件ものメール、これらを最終意思決定者として責任を持ってひとつひとつ対処していく傍らで、自社の経営課題にいかに取り組んでいくべきか、日々考え続けるわけです。

これは、一朝一夕で出来るようになる訳ではありません。

 

日々の業務に忙殺される中において、いかに高い視座、広い視野を保つか、今回のプログラムのような擬似体験を通じて、是非ともこれからも引き続き経験を積み重ねていって下さい。

 

最後に、僕が座右の銘にしている言葉を1つ。

 

「千日の稽古をもって鍛となし、万日の稽古をもって錬となす」(『五輪書』宮本武蔵)

 

五輪書 (講談社学術文庫)

五輪書 (講談社学術文庫)

 

 

僕自身も、まだまだ精進し続けます!

 

 

 

イノベーションへの取り組みと知的財産権のおはなし

ミクシィ イノベーションセンターから、また一つ新たなプロジェクトが始まりました!

http://plannah.com/

 

ブログやまとめサイトで、「どんなサービスなんだろう?」「ロゴのキリンが可愛い」と話題になっていますが、乞うご期待!

ちなみに、イノベーションセンターでは、新しいサービスの立ち上げだけに留まらず、「とがった」テーマも含めて、イベントの開催・共催・誘致を行っています。

是非こちらもフォローしてください!

https://www.facebook.com/mixiinnovationcenter

 

 

さて、今回のブログでは、新規の取り組みとは切っても切り離せない「知的財産権」のおはなしをしたいと思います。

 

知的財産権には、主に以下のものがあります。

・知的創造物についての権利(特許権/実用新案権/意匠権/著作権etc.)

・営業上の標識についての権利(商標権/商号etc.)

 

今回のブログでは、知的財産権のうち、特許権についてミクシィ社内では実務上どのように扱っているかについて書きます。

 

まず大前提ですが、なんでもかんでも「特許」を取ればいいというものではありません。

もちろん、新規性あるサービスであれば積極的に特許出願することも検討すべきですが、特許出願する目的は何でしょうか?

 

大きく分けると、目的は以下の2つのいずれかかと思います。

・自社から生まれるサービス・機能を知的財産として保護する

・自社のサービス・機能が他社の特許を侵害しているリスクを抑える

 

そして、いずれの目的の達成のためにも、まずは「証拠保全」が重要になります。

特許の世界では新規性が重要なポイントになるため、仮に他社から特許を侵害していると訴えられても、その特許の出願日以前に同様のアイディアを考えていたことを証明できれば(要するに証拠があれば)、その訴訟を無効とすることが出来るためです。

 

ミクシィでは、以下の業務フローで証拠保全の判断をしています。

 

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なお、特許を検討する上では「新規性」が大切なポイントです。

同じような特許が他社から出願されていたという例は言うに及ばず、

・サービスとしてローンチした

・ユーザーテストを実施した

・ブログやSNSで話題にされた

などのような事実があると、「公知である」とされ、特許が成立しません。

 

特許出願を検討される際は、是非とも早めに社内の知財関係の部署、または知財の専門家にご相談ください!

 

 

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【サイズ、柄、色、素材】iPad miniサイズ、レザー、黒×オレンジ 
【使用回数】購入後2週間ほど使用
【汚れや傷の有無】内ポケットにカードを入れた開きがあります。 

商品の詳細等はメーカーサイトにてご確認ください。 
http://www.senacases.com/apple/ipad-mini/jornal/

■購入者へのご連絡について 
7月31日に申込者より抽選を行い、1名様にご連絡いたします。

 

 

育成プログラム、第三回目のテーマは 「あなたがもしリブセンスの社長だったら」

さて、育成プログラムも三週間目に突入し、昨晩、無事に三回目を終えました。

今回のテーマは以下の通りです。

 

【テーマ】

あなたがリブセンスの社長だとしたら、会社の課題をどう捉え、次の一手をどう打つか?

 

さて、みなさんであれば、どのように課題を捉え、どのような手を打ちますか?

ちなみに、今回のプログラムの中では、具体的な社名としてリブセンスを使いましたが、もちろんこれはケーススタディなので、スタートトゥデイで考えても、コロプラで考えても良いです。

ただ、今回は、同業他社ではなく、他業種、他業界で考えてみて下さい。

 

 

【参考】

今回のテーマは、第一回目・第二回目と明らかに異なるテーマですね。

第一回目・第二回目は、自社の社内における課題に対してどのように課題を設定し、解決策を立案し、具体的な行動計画を作成出来るかという事を重視したテーマでしたが、今回は他社の経営課題です。

 

引き続き「影響範囲」「一次データ」「マインド」を重視して取り組んでみて下さい!

 

影響範囲:

今回は、自社の分析のみではなく、「市場環境」や「競合環境」の分析も重要な要素になってきます。

いくつかのアプローチがあるかと思うので、MECEで検討をすすめてください。

ちなみに昨晩のプログラムの際には、「3C分析」「SWOT分析」にて分析をしました。

 

一次データ:

昨晩のプログラムで使用した説明資料の中で、一次データがふんだんに使われていたため、プログラムのあとの懇親会で、「どうやって一次データを集めたんですか?」という質問を複数名からもらいました。

自分が普段接する事が少ない業界・業種のデータを如何に効率よく集めるか。これに関してもいくつかのアプローチがあるかと思います。

今回は求人広告業界という事で、上場企業が多い業界なので、求人広告業界を中心とした人材業界の上場企業の決算短信を参考にしました。

決算短信の中には、「経営成績に関する分析」という項目があり、この中で分析に使われている指標に関して、「総務省統計局」「全国求人情報協会」等、出典が記載されているので、出典元に一次データを確認しに行ったわけです。

 

マインド:

現在(2013年)と、3年前とでは、市場環境も競合環境も自社の経営資源も全く異なりますし、足元の雇用情勢も今後の有効求人倍率の見通しも異なります。

是非とも、「今日」この時点で社長だったら何をするか、という視点で考えて下さい!

 

あと、今回は「3C分析」や「SWOT分析」などが出てきましたが、ビジネスの競争分析手法がまとまっている本もついでに紹介しておきます。

 

戦略と競争分析―ビジネスの競争分析方法とテクニック

戦略と競争分析―ビジネスの競争分析方法とテクニック

  • 作者: Craig S.Fleisher,Babette E.Bensoussan,菅澤喜男,岡村亮,藤澤哲雄
  • 出版社/メーカー: コロナ社
  • 発売日: 2005/05
  • メディア: 単行本
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来週は、いよいよプログラム最終回です。

お楽しみに!